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学長ブログ

やめられない、とまらない

2017.04.02

 人間は理性の動物だと言われるが、後悔は先に立たない。「ついやってしまった!」は枚挙にいとまがない。ネット、スマホのゲーム、衝動買い、食べ過ぎ・飲み過ぎ、売り言葉に買い言葉、あるいは「嫌です」の一言が言えない。「やめられない、とまらない」はお菓子のコマーシャルだった。人間は理性の前に、感情の動物であり、習慣の動物なのである。

 自律するというのは、感情そして習慣に流れる行動に思考判断によるストップを入れることである。「懲りない」「学習しない」のは、思考判断に基づく自分のコントロールが訓練されていないということがある。 自分をコントロールすることができるようになるのが、大人になることである。大人になってもなかなか我が身はついて行かない。カントは、いつまでも大人になれないのは、思考判断スイッチを入れない怠け癖と臆病のせいであると言った。

  怠け癖、臆病さには自信があるが、自律の自信はない。できなかった失敗は山ほど浮かぶのに、「やればできる」の自信が身についていない。失敗は十分だ。やってみたい、やればできそうな難しさに挑戦して、自分に自信をつけさせていくのだ。例えば、いきなり禁煙でなく1週間の喫煙本数を減らす。スマホを見る時間帯を限定する。衝動買いにストップを欠けた回数を増やす、腹八分目の日を作る。「ごめんなさい」「ありがとう」を1週間で言えた回数を増やす。そうして自分をコントロールする自信を育てていく。そして1週間に1回でも自分を振り返る時間を作り、思考判断スイッチを入れて、反省・改善事項を見つけていくのである。反省改善を活かすことができるようになれば、自律度は高まっていく。

 本学の建学の精神「礼節・勤労」は人間として大切なことを教えてくれている。

 礼節は、人間尊重の精神にたち、自他の立場を考え、自分を律することである。勤労は努力して自己を高め、社会に貢献することである。怠け癖と臆病を克服したい。

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